大阪府・スーパーマーケット業様|300坪から30坪への挑戦。ベンチマーキングで導き出した都心型・高収益新業態の開発支援事例

大阪府・スーパーマーケット業様|300坪から30坪への挑戦。ベンチマーキングで導き出した都心型・高収益新業態の開発支援事例

郊外で300坪規模のスーパーを展開してきたクライアント企業が、都心駅前の商業施設内へ「30坪」という10分の1の面積での出店を決定。しかし、狭小物件におけるMD(商品計画)や運営ノウハウが皆無であったため、新業態の開発支援を依頼されました。 当社は、関東圏の先進事例をターゲットとした詳細なベンチマーキングを提案。実地調査に基づき、時間帯別の客層分析、部門別の品揃えバランス、都心ニーズに合致した量目・価格設定などを具体化しました。その結果、自社の強みと都心ニーズを融合させた新コンセプトを立案し、店舗レイアウトから商品政策、ブランディング戦略までを一貫してサポートいたしました。

事業所プロフィール

エリア関西・関東~九州
事業内容スーパーマーケット展開
資本金9,800万円
従業員数社員数326名、パート・アルバイト1,668名
事業所構成複数地域に展開

株式会社NMR流通総研を利用しようと思ったきっかけは何ですか

「これまでの成功体験が通用しない」という危機感がきっかけでした。郊外型スーパーとして実績を積み上げてきましたが、都心・駅前・30坪という未知の領域に対し、社内リソースだけでは「単なる小型版スーパー」になってしまう懸念がありました。 NMR流通総研様は、流通業界のトレンドに精通しており、客観的なデータに基づいた戦略立案に定評があったこと、そして何より「現場主義」の徹底した調査力をお持ちであったことから、新業態というゼロからの立ち上げを共に伴走してくれるパートナーとして最適だと判断し、お声がけさせていただきました。

企業コンサルティングを利用しようと思った理由を教えて下さい。

最大の理由は、都心部における「売れるロジック」を早期に構築するためです。投資回収のリスクを最小限に抑えつつ、最短距離で成功モデルを作るには、専門家の知見と外部の成功事例を取り込むことが不可欠だと考えました。 特に、都心立地は賃料も高く、1坪あたりの生産性を極限まで高める必要があります。自社にはない「狭小店舗のMD構築ノウハウ」を、外部コンサルティングによるベンチマーキング手法を通じて吸収し、属人的な勘に頼らない科学的な店舗開発を実現したいという強い目的がありました。

利用してみて良かった点を教えて下さい。

徹底した「現場・現物・現実」の分析力に驚きました。単なる机上のレポートではなく、実際に関東の競合店へ足を運び、商品1点ずつの原材料や量目まで詳細にデータ化する徹底ぶりは、自社スタッフだけでは不可能な領域でした。 この緻密な分析があったからこそ、新幹線の中でのデータ整理や試食を経て導き出された提案には圧倒的な説得力がありました。結果として、オープン後の「坪単価売上・社内上位3位」という驚異的な成果に繋がり、新業態が会社の新しい柱として確立されたことは、期待以上の収穫でした。

今後の課題を教えて下さい。

今回確立した30坪モデルをベースに、30~50坪程度のバリエーションを持たせた「多店舗展開」の加速が課題です。都心部や百貨店など、異なる立地条件においても再現性を維持できるよう、オペレーションの標準化を進める必要があります。 また、都心ニーズは変化が激しいため、今回のベンチマーキングで得た手法を社内に定着させ、常にMDをブラッシュアップし続ける仕組み作りが重要です。高収益モデルを維持しながら、地域ごとの特性に合わせた微調整(ローカライズ)ができる柔軟な組織体制を構築していきたいと考えています。

担当スタッフより

今回のプロジェクトの鍵は、「自社の強み」を30坪という限られた空間にどう凝縮させるかでした。調査では、単に品揃えを真似るのではなく、「なぜこの店は支持されているのか」という本質的な理由を探ることに注力しました。 帰阪の新幹線内で惣菜の原材料を一つひとつ確認し、データ化した時間は、今でも鮮明に覚えています。その泥臭い積み重ねが、精度の高いMD提案へと繋がりました。クライアント企業様が、この成功を機に都心部や百貨店へ次々と出店を広げ、新たなビジネスモデルとして成功を収められたことは、コンサルタントとしてこれ以上の喜びはありません。

お客様の課題・依頼のきっかけ

郊外型スーパー(300坪)を主軸としてきた企業が、都心の駅前商業施設(30坪)への出店という、ビジネスモデルの劇的な転換を迫られたことが始まりです。 「広さも、客層も、購買動機も全く異なる環境」で、何を選び、何を捨てるべきかの判断基準をお持ちではありませんでした。特に、主力となる惣菜や生鮮品の「量目」や「価格帯」、都心特有の「ギフト需要」への対応など、狭小店舗ならではの勝ち筋を見つけ出すことが急務となっていました。この「ノウハウの空白」を埋めるべく、新業態開発のトータル提案をご依頼いただきました。

当社の取り組み

当社は「成功事例からの徹底的な学習」を軸に据えました。関東の都心駅構内で成功している同規模店舗をベンチマーキング対象として選定し、スタッフ2名体制で丸1日の実地調査を敢行。 単なる視察に留まらず、数十種類の惣菜を購入して原材料・カロリー・100g単価まで細かく数値化し、帰路の新幹線で即座にデータ化。帰阪後には試食を通じて品質と価格のバランスを徹底検証しました。これらの実データに基づき、時間帯別のターゲット設定から、部門別アイテム数の最適バランス、さらにはブランディングに寄与するギフト戦略まで、具体的かつ即戦力となる新業態プランを提案しました。

洗い出した問題点

調査の結果、従来の郊外型モデルのままでは「都心のニーズ」と大きく乖離することが浮き彫りになりました。具体的には、郊外型では当たり前の「大容量パック」は都心の単身・少人数世帯には不向きであり、100gあたりの単価よりも「1パックあたりの買いやすさ(グロス価格)」が重要である点です。 また、時間帯による客層の激しい変化(朝・昼・夕・夜)に対応した品揃えのシフトができていないことや、狭い売場での視認性を高めるフェイス数の確保、そして「日常使い」の中に「プチ贅沢」を組み込むブランディングの欠如などが、都心出店における大きな壁であることが明確になりました。

サービス提供時に工夫したこと

最も工夫したのは「データの可視化と納得感」です。未知の業態に挑戦するクライアントの不安を払拭するため、ベンチマーキング結果を徹底的に数値化しました。「関東の優良店では惣菜の構成比が○%で、平均単価は○円」といった具合に、全ての提案に具体的根拠を持たせました。 また、提案して終わりではなく、自社の強み(仕入れルートや既存の製造機能)をどう30坪に落とし込むかという、クライアントの実情に即した「実現可能性」を追求。机上の空論ではない、現場スタッフが迷いなく動けるレベルまでMD政策を具体化することに心血を注ぎました。

今後の展望

今回誕生した30坪の食料品専門店は、同社にとって「都心攻略のプラットフォーム」となりました。今後はこのモデルをベースに、30〜50坪という小回りのきくサイズ感で、百貨店や都心商業施設への積極的な多店舗展開が期待されます。 NMR流通総研としては、この新業態が持続的に成長できるよう、定期的なMD診断やトレンド情報の提供を通じて支援を継続します。また、この成功事例を一つの型として、同様の課題(店舗の小型化・業態転換)を抱える流通企業様に対し、データと現場調査を組み合わせた「確実性の高い新業態開発支援」をさらに強化してまいります。


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