リーダー育成パーソナルコーチング実録執筆連載開始!

リーダー育成パーソナルコーチング実録執筆連載開始!

経営の覚悟 「不敗の右腕」と共に刻む、一人ひとりが主役となる【価値創造の航海術】~現場の不思議や疑問を利益に変え、店長が自走組織を創り上げる12ヶ月の全記録全50回をスタートします!~

はじめに 

あなたの孤独を、終わらせに来た

「もう、私一人が空回りしている気がする」 「スタッフは指示待ちばかりで、結局自分が動かなければ店は回らない」 「数字を見ればため息しか出ず、かといって現場を叱れば空気が冷え切る」
もしあなたが、今この瞬間、そんな暗闇の中にいるとしたら、私はあなたにこう言いたい。
「おめでとう。その孤独こそが、あなたが本物の経営者へと脱皮するための、最高の産みの苦しみだ」
と・・・
申し遅れました。私の名前は中坊。 経営者の「不敗の右腕」として、倒れかけた組織を蘇らせ、スタッフが自ら考え、動き、新たな価値を次々と生み出す「自走組織」へと変革させることを生業としています。
私のコンサルティングには、一つの大きな特徴があります。それは、「絶対に、失敗させない」ということです。
なぜ、そんな大口を叩けるのか。理由は簡単です。私自身が、事業承継という名の「逃げ場のない戦場」を生き抜いた当事者だからです。先代との衝突、スタッフの離反、崩れゆく数字、そして夜も眠れないほどの重圧。私は机上の空論ではなく、自らの血を流して掴み取った「不敗のノウハウ」を、そのままあなたに手渡している。だから、失敗しようがないのです。
経営とは、数字という冷徹な事実と、人間という不確かな感情の間で、命懸けのバランスを取る行為です。数字だけを追えば組織は乾き、情に流されれば組織は腐ります。 私が本書で明かすのは、その両輪を回し、スタッフ一人ひとりの「責任感」に火を灯すための具体的な設計図です。
彼らが「やらされる仕事」を卒業し、「自ら価値を創り出す喜び」に目覚めたとき、あなたの店は、あなたの会社は、地域にとってなくてはならない「公共財」へと進化します。
さあ、顔を上げてください。 この物語は、どん底にいた一人の店長と、私が共に歩んだ「覚醒の記録」です。 読み終えたとき、あなたはもう孤独ではない。あなたの背中には、不敗の知恵と、共に戦う「右腕」の存在があるはずです。
あなたの経営という名の航海、その夜明けをここから始めましょう

第1回「やっていません」から始まった厳しい朝

「前回教えたこと、やってみた?」
私の問いかけに、店長は視線を落とし、小さく「やっていません」と答えた。
スーパーマーケットの店長を対象としたパーソナルコーチング。その初日のミーティングは、穏やかな朝の光とは裏腹に、極めて厳しい空気の中で始まった。
朝7:00。静まり返った店内の事務所で、オンラインミーティングの画面が繋がる。
今回のクライアントは、ある地域密着型スーパーの責任者だ。彼は真面目だが、どこか「現場の忙しさ」を言い訳に、自らの成長や変革から目を背けている節があった。
先月の実績と取り組みを振り返る冒頭。私はあえて、単刀直入に切り込んだ。
「なぜ、やらなかったのか? 内容は覚えていたか? これからどうするつもりか?」
矢継ぎ早の質問に、彼は言葉を詰まらせる。
「忙しくて…」「忘れていたわけではないのですが…」
よく聞く言葉だ。しかし、店舗経営を担うリーダーがその言葉を口にした瞬間、組織の成長は止まる。私は彼に、責任者としての「責任感」の欠如を、愛を持って力説した。
さらに、新商品の全国コンテストでの不手際についても触れた。
「自分たちでやり切ろうとする意欲がない。それは結局、他力本願で店舗を良くしようと思っているからではないか?」
厳しい言葉かもしれない。しかし、事実を突きつけられた彼は、初めて自分の「現状」を直視したようだった。
振り返りの中で、彼から一つの気づきが出た。
「自分一人ですべてをやろうとするのではなく、スタッフができることは任せ、自分にしかできない役割に集中する。役割を区別することが必要だ」と。
この気づきこそが、変革の第一歩だ。
ミーティングの終盤、嬉しい変化もあった。別の責任者から、こんなLINEが届いたのだ。
「お話しを聞いてもらって、自分の中で気持ちの整理がつきました。ありがとうございました!」
厳しい指摘の裏側には、常に「信頼関係」というベースが必要だ。
私は彼に伝えた。
「私たちは、通じ合っている。本音が出せるのは、あなたが私を信頼してくれているから。その信頼をベースに、一緒に高みを目指そう」
店長として、一人のリーダーとして。長い長いキャリアアップの旅が、ここから始まった。
【コーチの視点】
コーチングは「教える」ことではない。相手の「責任」を呼び覚ますことだ。 まず自分自身の現状に絶望し、そこから這い上がる意志を持ってもらうこと。それが、最強のチームを作るための最短ルートである。


次回の第2回は、「他力本願では店舗は救えない 新商品開発の不手際から見る「責任感」です。